開業から9年、ずっと矯正治療を続けております。私の息子も3歳を超え今ややんちゃ盛り。日々成長する彼をみて親心が少しくらいは解るようになってまいりました。それでは早速。
お子様の歯並びについてです。知識として知ってもらいたいことがあります。(6歳前のお子さんをお持ちのお母さんは特に)簡単ですから一回は読んで理解して下さい。
人が成長をする過程では2回の成長ピークがあります
1回目が下の前歯が生えるころで、だいたい6歳ころです。この時顔の成長はなんと80%に達しています。一方2回目スタートはいつでしょうか。10歳ころです。男子と女子では女子の方がピークに達する時間が短く、例として5、6年生では女の子の方が背が高いことがありますね。女子の成長は14歳で100%まで完了してしまうのです。
男子は17歳で100%で女子よりもゆっくりですが成長します。
すなわち女の子のコントロールできる期間は6歳で8割の残り2割がたで、14歳まで期待できる時期となります。
では「14歳が最後なら13歳でもいいんじゃない?」それは最終段階に近いですからコントロールとしてはのこり10%にも満たない変化量に期待するのは「ナンセンス」ですね。
矯正の開始時期
ほんの少し例外もありますが、不正咬合や乱食い歯が開始されるのは下の前歯が生えてきたときからです。
ここが不正咬合開始のスタートラインです。このとき気がついていれば、例えばこのときに前歯が少し傾いている、ハの字開いている、前歯2本が重なっているなど異常を見つけたお母さんが成功します。ここから良い顔作りを目指しましょう。
一つの目安として下の真ん中の前歯が生えたとき、その両サイドの歯がおなじ大きさで生えてくるとしてその前歯と後の歯の間に入りそうですか?ものさしで測ってやればいいのです。乳歯同士がぴっちりと詰まっているときも早く気づいてあげること。成長を促すため最初に頑張ることはなんでしょう?
子供と一緒におなじ目標を持つことです。
親御さんの協力なくして小さな子供の矯正は非常に難しいのです。